釣った魚はいつまで刺身で食べれるの?
釣ってから何日かたったけど、この魚はまだ刺身にで食べれるかな?
お腹を壊すの嫌だし、もったいないけど捨ててしまおうか!
このブログを見つけてくださったアナタはこんな風に考えていませんか?
一般的に釣った魚を刺身で食べれるのは2〜3日と言われています。
ですが、これから紹介する方法を使えば刺身の保存を5日〜14日くらいに伸ばすことができます。
★釣った魚の刺身の保存期限を伸ばす4つの方法
①柵のまま保管する
②昆布締めにする
③きずしにする
④急速冷凍する
それぞれ解説していきます。
★刺身が傷むメカニズムと原因
保存期限を伸ばす方法をお教えする前になぜ刺身が傷んでしまうのか、メカニズムと原因を知っておきましょう✨
原因① 細菌が増殖する
刺身が傷む原因のひとつは刺身の表面にいる菌が刺身の水分と栄養をエサにして増殖するからです。
刺身は冷蔵庫に入れて保管しているから菌は増えないでしょ?
と考えている人もおられると思いますが、それは間違っています😱❗
確かに菌の活動は弱まりますが、菌は死滅していませんし腐敗は止まってはいません。
なんの処置もせずに冷蔵庫で刺身を長期保存をすることはできません。
原因② 空気中の酸素による酸化
魚には脂が含まれています。
この脂は空気中の酸素に触れると徐々に酸化していきます
脂は酸化する過程で「過酸化脂質」と呼ばれる物質をつくります。
この過酸化脂質を過剰に摂取すると
下痢や胸やけがおこってしまいます😖
酸化を防ぐためには、なるべく空気に触れさせないことが肝心です✨
★①柵のまま保存する
刺身はカットせずに柵のまま保存すると2〜3日保存することができます✨
雑菌は魚の表面のみに存在します。
刺身にカットしてしまうと表面積が増えるので、
雑菌の繁殖と空気による酸化が加速してしまいます。
柵のままで保管すれば空気に触れる表面積を減らすことができます。
☆やり方
①釣れた魚を下処理して三枚に卸します
②腹骨と血合骨を取り除きます
③リードペーパーに包みます
④さらにラップで包みます
⑤冷蔵庫で0℃くらいのチルドやパーシャル庫で保管します
☆保存期限
冷蔵庫で2〜3日
★②昆布締め
昆布締めとは、刺身に塩を振ってから昆布で挟み旨味を追加する料理技法のことです😊
塩を振ることで余分な水分が減り、雑菌の繁殖を多少抑えることができます🎶
また刺身の表面に昆布の粘りが移ることで酸化からも刺身を守ってくれます✨
☆準備するもの
酒 適量
昆布 柵の大きさと同じくらいのもの
☆やり方
①柵どりし皮を剥いだ身の表面に薄い塩をします
②15分ほど冷蔵庫で寝かします
③リードペーパーで表面の水分を拭き取ります
④昆布の表面を酒で湿らせたリードペーパーで拭きます
⑤昆布で挟んで6時間くらい冷蔵庫で寝かします
⑥昆布を外しラップで巻いて保管します
☆保存期限
冷蔵庫で4~5日
★③きずし
きずしとは刺身に、砂糖と塩を振ったあとに
お酢に漬けることで魚が持っている旨味を引き出す料理技法のことです。
この調理法でなぜ保存期間を長くできるかというと・・
雑菌はお酢で消毒することができるからです✨
雑菌はタンパク質のかたまりです。
しかも、細菌は生物と違い細胞膜を持たないので酸性が強いお酢をかけることで容易に分子構造を変化させて死滅させることができます!
これにより、きずしにすると表面の雑菌を消毒することができて刺身を日持ちさせることができるのです✨
☆準備するもの
塩 適量
米酢 適量
☆やり方
①バットにたっぷりの砂糖を敷きます。
皮がついたままの柵を置いて、上からもたっぷりの砂糖をかけます。
②40分ほど冷蔵庫で寝かせます。
③流水でサッと柵を洗い流し、水分を拭きとります。
④バットにたっぷりの塩を敷きます。
柵を置いて、また上からもたっぷりの塩をかけます。
⑤冷蔵庫で1時間寝かせます。
⑥流水でサッと洗い、水分を拭きます。
⑦深さのあるバットに柵を入れ、米酢をひたひたくらいまで入れます。
⑧20分ほど浸けたら、取りだして水分を拭きます。
⑨タッパーにリードペーパーを敷いてきずしを入れてフタをします
これで完成です✨
食べる時は皮つきのままバーナーで炙ってから刺身状にカットして食べます。
炙った香りが芳ばしくて食欲をそそります😋
きずし+炙りの組み合わせはオススメです✨
もちろん、普通に皮を剥いで食べても美味しいです😁
☆保存期限
5〜7日間
★④急速凍結
刺身は冷凍保存することができます✨
業務スーパーなどに行けばマグロ、カツオ、イカ、鯛、ヒラメ、サーモンなどの生食用のフィレを売っているのを見かけたことはありませんか?
釣った魚でもキチンと手順を踏めば自宅でも冷凍して刺身を保存することはできます❗
ポイントは急速冷凍です。
刺身を自宅の冷凍庫で普通に凍らせると、刺身に含まれている水分が膨張し細胞を破壊してしまいます💦
解凍すると破壊された細胞から旨味と水分が抜けてパサパサになってしまいます😱
これを防ぐためにはー5℃までの温度帯を短時間で通過する必要があります❗️
氷はー5℃までの温度帯で大きく成長します。
この温度帯を短時間で通過すれば氷は大きく成長しないため細胞を破壊することはありません✨
この-5℃までの温度帯を短時間で通過することを急速凍結といいます。
では、自宅の冷凍庫で急速に冷凍することができるのでしょうか?
☆準備するもの
・アルミホイル
・ジップロック
・焼酎
・LOGOS氷点下パックGT-16℃保冷剤
☆やり方
①冷凍したい柵を昆布締めにします。
こうすることで余分な水分を抜くことができます。
②柵をラップで包んでからアルミホイルで巻きます。
③ジップロックに焼酎を500ccくらい入れます。
保冷剤と焼酎入りのジップロックを冷凍庫で24時間冷やしておきます。
④保冷剤と焼酎入りのジップロックで柵をサンドして、冷凍庫で柵を凍らせます。
⑤完全に凍ったらアルミホイルを剥がして、ジップロックに入れて保管する
結構手間がかかるので「なんかめんどくさい」と思う人は
家庭でも-60℃で冷凍することができるストッカーも売っているのでチェックしてみて下さい✨
☆解凍の方法
冷凍した刺身の柵を解凍するときにも大事なポイントがあります。それは・・
自然解凍をしてはなりません❗
自然解凍では時間がかかり過ぎるため、どうしても旨味と水分が流れ出てしまいます。
解凍も凍結と同じように短時間でおこなう必要があります!
①大きめのボールまたはバットに流水を貯めます
②ジップロックのまま、流水につける
もしも、浮いてくるようでしたら何かオモリをジップロックの中に入れましょう
これがいちばん旨味を損なわない解凍方法です😊
☆保存期限
2週間くらいは美味しく食べれます✨
★まとめ
刺身の保存期限を伸ばす方法を4つ紹介しました✨
①柵のまま保管する 2〜3日
②昆布締めにする 4〜5日
③きずしにする 5〜7日
④急速冷凍する 2週間くらい
日数はあくまで目安なので、食べるときに異臭がすれば食べるのを辞めておきましょう。
最後に記事の中で紹介した器具や道具を紹介しています✨
気になった人は以下のリンクからチェックしてみて下さい。
このブログでは釣った魚の美味しい食べ方や、釣りの情報を発信しています✨
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